今回はWordPressリビジョンってどんなものか、
使い方を説明するよ!
WordPressの標準機能に「リビジョン」というものがあります。
この機能、活用していますか?
WordPressのリビジョンは、記事の編集中の内容を、サーバーのデータベース内に保存しています。
つまり、記事の保存作業をしている機能です。
簡単にWordPressリビジョンが、どんな働きをしているかと言うと、
①編集内容の保存
②今と前の内容を比較
③保存済みの以前の編集内容に復元
このように、とても優れ者の機能なのです。
ですが、「リビジョン?聞いたことはあるけど……よく分からん」と思われる方も、多いようです。
今回は、WordPress標準機能の「リビジョン」を解明し、使い方を図解入りでご案内します。
この記事を読むと分かること
・WordPressのリビジョンってなに?
・そもそもどうやって使うの?
WordPressのリビジョンとは?
リビジョンは、WordPressの更新記録係を担当しているんだ。
そして、前の作業状態に戻ることもできる機能だよ。
と、言ってもイマイチ分かりにくいから、1つずつ見ていくね。
まずは、WordPressのリビジョンの働きを見てみましょう。
- 編集内容の保存
- 今と前の内容を比較
- 以前の編集内容に復元
このように、大きく3つの仕事をしています。
①リビジョンは編集内容の保存をする
WordPressリビジョンは、記事作成時の保存をしているよ。
保存が行われるタイミングは、以下になります。
WordPressで記事を書いた後、上記の各ボタンをポチッとした時に、自動的に記録係として仕事をしています。
そしてこのデータは、サーバーのデータベース内に保存されます。
実はWordPressリビジョンの保存データは、何も対策をしていないと、保存した分だけサーバーのデータベース内に蓄積されます。
それはもう無尽蔵に、保存された分だけどんどん溜まっていくよ!
10回保存したら、10個分の保存データが溜まっているんだ。
このことから、サーバーの負荷になる原因の1つと言われています。
WordPressリビジョンを快適に使うためのノウハウも公開しています。
よろしければ、参考にしてみてください。
またWordPressにはリビジョンとは別個に、独自に自動保存という機能も備わっています。
時間単位で、勝手に保存してくれています。
WordPressには「保存」の種類が2種類あったんだね。
まとめると、WordPressの保存には、
・WordPress標準機能のリビジョンでの保存
・WordPress自体の自動保存
後程、この2つの違いについて詳しくお話いたします。
②リビジョンは今と前の内容を比較することができる
修正した前と、今の原稿を見比べることができるんだ!
WordPressのリビジョンを使い、現在の原稿とWordPressのリビジョンで保存1つ前の原稿と、変更箇所がどこなのか、ハイライト表示で比較することもできます。
このハイライト表示をみると、どこに何を追加した・削除したのかが一目瞭然です。
仕事現場などで複数人で作業している場合など、どこを変更したのかすぐに確認することができますね。
③リビジョン以前の編集内容を復元する
リビジョンデータが残っていれば、任意の保存状態の所まで、
復元することができるよ。
最後に、WordPressのリビジョンではその保存記録をたどって、前の状態に戻ることができます。
過去の保存データへの復元です。
例えば、
など、こんな時は、WordPressのリビジョンで保存していた所まで戻ることが可能です。
そのため、たくさん書いてある最終段階の記事から、記事がちょびっとしか書いていない初期段階まで、リビジョンのデータが残っていれば、過去の保存データを辿って、復元することができます。
特に、ポータルサイトなどで、デザインをガッツリ組み上げる時には、重宝するでしょう。
リビジョンの復元を活用することで、、コードの消しミスでレイアウトが崩れ大惨事の心配も減りますね。
このように、Wordpressリビジョンは無くても困らないけど、あったら最悪の事態には有難い機能だったりします。
WordPressリビジョンは、無くても困らないかもしれないけど、使いこなしたら便利かもしれない。
前の状態に戻れるなんて、すごいよね!
WordPressの自動保存とリビジョンでの保存の違い
WordPressの自動保存とリビジョンの保存?
同じ「保存」なのに何が違うの?
ここでは、
の違いをお話します。
この2つの「保存」の意味は全く違うので、覚えちゃいましょう!
WordPressの自動保存
言葉の通り、WordPress自体が自動で保存する機能だよ。
WordPressで設定された時間で、勝手に保存されるの。
便利だね!
初期状態の保存時間は、60秒で設定されているよ。
エクセルなどの上書き保存のイメージです。
上書き保存だと、ファイルの数は増えないですよね。
WordPressの自動保存は、保存データ自体が増えることはありません。
WordPressの自動保存は、編集者が「公開」「更新」などのボタンをクリックしなくても、決まった時間で勝手に保存されます。
この自動保存では、データがドンドン溜まって行く事はなく、上書き保存です。
WordPressの自動保存は上書き保存!
保存の情報は、増殖して増えないよ!
ここがリビジョンとの大きな違いの一つだよ。
皆さんは、ExcelやWord、テキストファイル等を操作した事はありますか?
これらは、最初はファイル名を付けて新規に保存しますが、ファイルを修正して保存した場合は、上書き保存になりますよね?
別名を付けて保存したい場合を除けば、保存してもそのファイルの数は増殖しません。
それと同じ、上書き保存のイメージです。
サーバーのデータベースに情報は保存されますが、WordPressリビジョンとは異なり、保存データは1つだけです。
WordPressの自動保存時間の変更
折角なので、ちょっとだけ。
WordPressの自動保存の、時間の間隔を調整出来るから、その方法を見てみるよ。
WordPressの自動保存時間、初期の60秒を変更することが可能です。
WordPressの初期設定ファイル「wp-config.phpファイル」に、下記の記述を追加するだけです。
数字の部分が「秒」を示します。
よって、以下のコードは「120秒」(2分)で保存する、と言う意味になります。
「wp-config.php」は初期設定の超重要ファイルです。
編集の際は必ずバックアップを取ってから、作業してください。
ファイルの編集は自己責任の下、行ってください。
「wp-config.php」ファイルのある場所は、FTPでWordPressの第1階層「wp-content」フォルダと同じ階層にあります。
「120」の数字は120秒という意味です。
「30秒」なら数字の部分を「30」に変更します。
「10分」なら数字の部分を「600」に変更です。
define( 'AUTOSAVE_INTERVAL', 120 );
下記のコードより上部に、上の時間設定の記述を書きましょう。
require_once( ABSPATH . 'wp-settings.php' );
時間が制御できるので、もちろん自動保存させない、という設定も可能です。
ですが、データベースへの圧迫も無いですし、万一の事を考えると、WordPressの自動保存は活かしておいた方が良いでしょう。
WordPressリビジョンの保存
WordPressの自動保存は「上書き保存」に対して、WordPressのリビジョンは保存したごとに、データが増えていきます。
リビジョンでの保存は、保存したデータがそのまま、サーバーのデータベース上に残ります。
そのため、データの容量は増えていきますが、そのデータを辿って、以前のデータへ復元することが可能です。
先ほどのExcelやWordファイルでイメージすると、リビジョンでは保存するごと、にファイル自体が増えていくイメージです。
別名保存をすると、Excelでは別ファイルができますよね。そのイメージです。
保存のタイミングは下記です。
例えば、作業中に席を外したりする時や、明日作業の続きやろ!という時など「下書き保存」したりしませんか?
ここで、サーバーのデータベース上に、ファイルが1つ出来上がるイメージです。
そして、作業を再開して、再度「下書き保存」をクリックすると、またサーバーのデータベース上にその保存データが出来上がります。
このように、WordPressのリビジョンでは、サーバーのデータベース上に、保存データがドンドン溜まっていきます。
これが増え続けることにより、サーバーに負荷がかかると言われています。
WordPressでリビジョンが無い!そんな時の対処法は……
テーマや使用しているエディタによって、「リビジョン」の項目が出現する場所が異なります。
ボクのは、横っちょのパネル内にひっそりあったよ!
WordPressのリビジョンはこんな所にあります。
ですが、上記の場所に無い場合もあります。
万が一WordPress上にリビジョンが無い場合は、編集画面の一番上に「表示オプション」というタブの中に、チェック項目があります。
その中の「リビジョン」にチェックをしてあげると、出現してきます。
テーマによっては、編集を進め、リビジョンの保存データが出来上がった時に、こっそり出てくるものもあります。
WordPressリビジョンの使い方を知ろう!
実はこのWordPressリビジョン、チョット見方が慣れるまで紛らわしいかもしれないね。
保存した前の状態に戻れるって、こう言う事だよ。
まずは、こんな投稿の編集画面があります。
「リビジョン」の項目をクリックすると、下記の画面になります。
(私のテーマだと、横のパネル内にありました)
上記図の青線で囲まれた緑背景部分が、左側の「①1つ前の保存状態」よりも後に、追加で書かれた現在の原稿部分として示されています。
現状の実際の編集画面の原稿は、上の図の「②現状」の状態にあります。
では、左上の「前へ」ボタンをクリックしてみましょう。
すると、
右側の緑の背景部分を見ると、前の画像の左側にあった原稿(①1つ前の保存状態)が表示されています。
右上の「次へ」ボタンをクリックすると、最初に見て頂いた、「画像1」の状態に戻ります。
また、この状態で右上の「このリビジョンを復元」をクリックすると、
上記のように投稿の記事編集画面へ戻り、「①1つ前の保存状態」の文章に変更されています。
保存されていた、過去の状態に戻ったということです。
一番最初に見た「世に文章を放出しているので〜」の文章が削除されていますね。
ちなみに、更に「世に文章を放出しているので〜」の文章があるの状態に戻したい場合は、もう一度「リビジョン」をクリックして、上記と同様の操作をすれば、保存履歴が残っているうちは、元に戻す事が可能です。
このようにリビジョンは、保存状態が残っている所まで戻ることができます。
また、変更箇所の背景に色が付されて、前と今の比較ができるようになっています。
更に、下記の画像4を見てください。
編集画面上で「くまた君も喜んでおります」という文言を文中に追加したのですが、追加部分が濃いラインで表示されています。
右側が「現在の原稿の状態」、左側が「保存された一つ前の状態」でしたね。
このように編集した細かい差異まで、判別することが可能です。
下の図みたいに、実際に文章を修正した箇所まで教えてくれるんだ!
文章をメインで扱うブロガーさんには、校正やリライトするとき役立つかもしれませんね。
ぜひ、ご自身で実際にWordPressのリビジョンをポチポチして、変化を確認してみてください。
今回のまとめ。WordPressリビジョンの使い方は簡単!
WordPressリビジョンの役割は保存機能。
前の編集内容に戻る事ができる、優れものだったね。
WordPressの標準機能、リビジョンの正体と使い方をご案内しました。
ここで、最後のまとめをしておきます。
リビジョンは以下の働きをしています。
なかなかの優れものですよね。
ですが、長年放置しすぎると、リビジョンの保存データが溜まりすぎて、サーバーに負荷を掛ける一要因でもあるので、注意が必要です。
WordPressのリビジョンを切ってしまって、いざという時が心配!と言うときは、プラグインやwp-config.phpファイルの編集を使って、回数制限してしまうのがよいでしょう。
長い目でみたら、早い段階でリビジョンに対してのケアはしておいた方が、後々楽です。
以下に、WordPressリビジョンのメンテナンスについてまとめました。
宜しければ、参考にしてみてください。
後で変にメンテナンスをしなくて良いように対策をして、いつまでも快適にブログ作業が出来るようにケアしてあげましょう。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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